ひさびさです。Twitterなどでフォローしていただいてる方には、すでに周知のことでしょうが、フンボルト大のAudimaxを占拠していた学生は1月31日付けでAudimaxを自主退去、代わりに大学当局によって提供されたかつての中央校舎にあって現在改装待ちの旧南食堂Mensa-Südに今回のプロテストの拠点をうつしています。そして、小生自身は1月中旬にベルリンに帰還後、占拠運動からは完全に身を引いております。今回アップする記事は今年の1月の頭頃に書いたもので、前回予告したものと整合性がないのですが、とりあえず小生が言いたくてうずうずしていた事と本音がかきつづられてあるので、今日アップします。 Read More
エリート化による負の側面。
「エリートなんていらない」
大学のエリート化。Exzellenzinitiativeとドイツ語でいうが、内容的には、日本の国立大学が独立法人化される際に導入された21世紀COEプログラムとだいたい同じようなものと考えていただければよい。 Read More
ボローニャプロセスと教育「改悪」
ウィーンでのボローニャプロセス反対デモの模様。
ドイツの大学制度の変化にとっては、99年にヨーロッパの教育担当大臣たちによって合意されたヨーロッパ全体でのひとつの教育システムの構築をめざしたボローニャプロセスというものが決定打となった。たとえば、EU域内での各国の大学との間での単位互換、そうすることによって、学生や研究者の交換や行き来などを流動的にすすめようとしたこと、つまり国単位での教育システムではなかなかスムーズにいかなかったものを、ヨーロッパ全体でおこなおうとしようとしたボローニャプロセスの理念は表面的には、合理的かもしれない。 Read More
ドイツの教育システム。
昨年6月のデモにて。ベルリン・フンボルト大学前にて。その他写真はここから。
昨日の続きについて入る前に、今日は先日から論議の俎上に登っているドイツの教育システムとその変化、そして、その原因となったボローニャプロセスについて、小生なりの見解をまぜながらおさらいしておきたい。
ドイツ語で学問や勉学(特に大学での)のことをBildungというが、これは「自らを形づくる」という風にも解釈できる通り、ドイツの大学システムはつい先だっての教育「改悪」に至るまでは、専攻の選択や変更、専攻内の科目の履修などもふくめて、卒業にいたるまでの道筋を100%自分自身でつけること、自分で勉強したい内容、科目などを選択することがもっぱら重視されてきた。人文系ではMagister、そして理系ではDiplomと、これは長年ドイツが誇る教育水準の高さの象徴ともいえた学位であった。 Read More
占拠開始直後のHU Audimax, 12.11.2009
今小生たちが占拠しているこのフンボルト大学のAudimaxは数あるフンボルト大学の大講義室の中でも最大の規模を誇るものの一つ。もともと、中心部にあるという大学の立地条件もあり、この大学ではゼミ室や講義室の不足などは慢性的なものになっている。このAudimaxは特に法学部や経済学部の講義などに使われているのだが、その学部の学生からは大きな不満もでている。というのは、必修科目の講義ではこの空間はかならず廊下に座る学生や立ち見がでるほどあふれかえるからだ。
実際、この占拠されているAudimaxは規模の面からして換えがきかないということもあって、それに変わる場所はフンボルト大学の本校舎周辺の中央キャンパスにはない。 Read More
前回の続き。
ウィーン大学、Audimaxにて。
興味深いのはこのドイツでの"Bildungsstreik!"「教育デモ!」および"#unibrennt"「#大学爆発!」のプロテストの形だ。それをあるオーストリアの学生が下の図のようにまとめている。
左は要するに68年世代のクラシックなトップダウン式の学生運動の形。右側はこのBildungsstreik!および#unibrenntが標榜するプロテストの形。 Read More