太陽が燦々と輝きだし、突如とした春の訪れ。普通の独逸人なんかとは逆なのだけれど(曇り空にインスピーレーションをうけるという)、あたかも太陽にエネルギーをもらったかのごとく、体の奥底より沸々とロゴスの塊が沸き上がってくるのを感じ、ここ数日来論文の筆がさくさく進む日であります。と思ったら、家のネットもふくめた電話回線が月曜以来ダウン。いまだ復旧の見込みなし。さらにいかんのは、あの手この手の言い訳をつかって、回線の不備をすぐに見にこない電話会社。本当に独逸人は口ばかりで信用が於けん、全く。

radio_multicult20_logoさて、気を取り直して、今日の御題はベルリンをベースにしたインターネットラジオ局の話。

今日、メールをチェックしていうと、知り合いのAtomiqusoulことSvenよりこれまた知り合いのクララ・ヒルClara Hillのコンサートの案内(こちらは土曜日シャルロッテンブルクのA-Traneにて。リンクはこちらから)。その下に控えめにこうあった。

Neu! ALL THAT JAZZ radioshow bei Multicult2.0. Hier anhören.

このAtomiqusoulことSvenはかつてユニヴァーサルミュージックジャズの企画担当のプロデューサーで、今はフリーでDJやジャズミュージシャンのコーディネートやコンサートの企画をするプロダクションを一人で転がしている。そのかたわら、最初は、おお、ついにやつもラジオで番組をもつようになったか、と少し驚いたのだけれど、彼が送って来たリンク(ここからポッドキャストがきけます)をたどれば、彼が番組をもっているのは、どこかできいたことのあるような名前のラジオ局。でも、小生もふくめて、このブログを読むベルリン在住のひとならひょっとしたら聞いたことのあるはずのラジオ局はもうすでになくなっていたはずなのだ。

そのラジオ局はRadiomultikultiというベルリン・ブランデンブルク放送協会(RBB)の多言語放送部門で21の言語でのトークや音楽番組、ニュースなどが売りの隠れた人気を博していたラジオ局で、音楽好きの人ならしっているからもしれないが、Jazzanovaというベルリンもとい日本や世界中で大人気のDJグループ担当の2時間番組も擁していた(そのJazzanova Radio Showは同じRBBのRadioEinsでKaleidskopと名前を改めて土曜日の21時から23時放送。訂正します)。昨年末、RBBの中で予算規模の最も小さい部門にもかかわらず、財政危機のRBBの中で真っ先に整理の対象になってしまった。しかし、ベルリンの多文化性の象徴でもあるこの放送局閉鎖のアナウンスに対しては、やはり大規模なプロテストを巻き起こした。

にもかかわらず、結局昨年末2008年の大晦日深夜前を最後に放送終了においこまれてしまったのだが、このラジオ局の閉鎖は、昨年夏以来の金融危機以来銀行に投入された税金や、無駄といわれてかびすましい共和国宮殿の解体やその後に建設される予定のプロイセン時代の宮殿再建に投入されるこれまた多額の税金と比べても、運営費用などはネコの額の金額なのはあきらかなのに、長期間に渡ってベルリンの多文化性に多大な貢献をしてきたはずの公共放送をいとも簡単に切り捨ててしまう、最近特に顕著なベルリンの文化行政の二枚舌を露呈させる象徴的な出来事だったともいえよう。

放送終了は残念でならなかったけれど、なにがしらの後継局がたちあがるという話も聞いていた。それでも、実は、すでにRadiomultikulti終了後すぐ、つまり去年の大晦日の日の夜、すでにインターネットラジオ局Radio multicult2.0としてスタートしたということで、Svenからのメールがくるまでの丸3ヶ月の間全くスルーしていたのは、小生にとっては全く不覚の極みであった。ぐわあ。

今のところ、これから24時間の番組にしていくべく、番組の数や企画などはまだまだ進行中だということ。音楽番組を何個かラジオ局のホームページにあるリンクをたどってきいてみようと思うが、非常にベルリンらしいフロンティア精神あふれる試みだ。すでに10カ国語での放送が始まっている。特にヴェトナム語によるものではRadiomultikulti終了後、独逸では唯一のものとか(ご存知の方も多いかと思うが、トルコ、ロシア、ポーランド系などについで、ヴェトナム系のベルリナーはかなりの数にのぼる)。小生らのようなデジタル・ボヘミアン(この意味は・・・額面通りにうけとってもらっていい・・・けれど、この言葉についても日をあらためて書いてみようかと思う)がこれを支持しない理由はない。

かつて4年前までベルリンに存在していた同じくあった独立系のラジオ局TwenFM(ホームページのみ存在)というのがあったことも同時に思い出したが、この放送局も財政的な危機からたちなおれず結局閉鎖に追い込まれてしまった。その二の舞にならないことを祈るとともに、このラジオ局の更なる発展の祈る。

ではまた自戒。グルジア話もまだまだ続きます。乞御期待!

radio multicult2.0のインターネットラジオへはこのリンクから。

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