火ここになき灰

今ぽっと頭の中にひらめいたのだが、何も書かないということを書くことは可能だろうか。 書くという行為のみが示しえることは、実際は何も新規なものは書いてないということ.。その前提によってのみによって世界の描写ははじめて可能になる。 少なくとも、結論から言えば、すでに書かれていることを、記憶の古層の下に埋もれた化石を拾い出す作業こそが、今書くことということを動機づけることの最大の理由の一つであると私は確信している。 Read More

埴谷雄高「死霊」講談社学芸文庫

先日、近所のYさんと晩飯を食いながら話しているうちに、埴谷雄高の「死霊」の朗読が90年代半ば(ということはまだ死去前か)にNHKのラジオで放送されていたらしいという話になった。それで、今日の午後中、実際にポッドキャストとして配信されていないかと色々調べてみたのだけれど、ちょっと見つからない。ご存知の方、情報乞。 そのかわりではないけれど、同じくNHKで90年代半ばに埴谷雄高本人とのインタビューと俳優の蟹江敬三の朗読など構成された5回におよぶETV特集がyoutubeにアップされているのを発見。もう延々と続く埴谷の独白と蟹江の朗読はただ流しっぱなしにしてもよい。ところどころに挿入されるペルトのオルガンがよい。 Read More